PR Newswire Asia ニュースより。
生物製剤の発見から、開発、製造までワンストップソリューションを提供する、大手グローバルオープンアクセスの生物製剤(※1)技術プラットフォーム企業、WuXi Biologics(「WuXi Bio」)(2269.HK)。
この香港企業が同社のテクノロジープラットフォームを使用し、
新型コロナウイルス(2019-nCoV)の複数の中和抗体(ウイルス感染阻止能(中和能)を有する抗体)の開発の取り組みを強化している。
これらの抗体は予備研究では、新型コロナウイルス(2019-nCoV)を中和するのに効果を発揮している。
WuXi Biologicsは、新型コロナウイルス(2019-nCoV)の複数の中和抗体の開発と製造に専念する100以上のR&Dチームを設立。抗体の最初の製造分は、2か月以内に生産される予定で、前臨床毒性試験および初期ヒト臨床試験の準備はすでに整っている。
一回の製造分で2,000~12,000リットルのバイオリアクター(生体触媒を用いて生化学反応を行う装置)容量を持つ、同社の4つのGMP(適正製造基準)施設での研究の後、大規模に製造される見込み。この規模での製造分を組み合わせて、最大80,000人の患者を治療できると期待される。
WuXi BiologicsのCEO、 Dr. Chris Chen氏は
「この深刻なアウトブレイクに直面して、WuXi Biologicsは、感染症分野での広範な生物製剤開発および製造経験に基づき、新型コロナウイルス(2019-nCoV)の複数の中和抗体の開発を加速するために迅速な措置を取りました。
通常DNAからINDまでのすべての研究に12~18カ月かかるところを、高品質を維持しながら4〜5か月で完了できると期待しています。我々は新型コロナウイルス(2019-nCoV)によって引き起こされる疾患に対して効果的かつタイムリーに治療介入を提供できます」 と語った。
また、「私たちの使命を継続し、WuXi Biologicsはこの感染症との戦いに勝つために世界および国内のバイオテクノロジー企業、病院、医療機関、その他の団体と積極的に協力します」とも語った。
ちなみに、世界初の黄熱抗体および世界初のジカウイルス抗体のすべての前臨床CMCは、WuXi Biologicsの独自技術プラットフォームにより、それぞれ7カ月と9カ月という記録的なタイムラインで完成している。
世界各国で広がりを見せている新型コロナウイルス。いち早い抗体の製造が期待される。
※1:生物から産生されるタンパク質などの物質を応用して作られた薬
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