(Photo by SUTD)
シンガポール工科デザイン大学(SUTD)とビジネスイノベーションセンター シンガポール(Business Innovation Centre Pte Ltd Singapore , BIC Singapore)は、欧州宇宙機関(ESA)と共同で、シンガポールの宇宙技術の強化のために、宇宙ビジネスインキュベーションセンター(BIC)を設立することに合意した。11月20日、三者同席のもと、MOU調印式がSUTDキャンパス内にて行われた。
ESAは、ヨーロッパに50拠点と20以上のビジネスインキュベーションセンターを持ち、世界最大の宇宙ビジネスネットワークを有している。また、今まで500超のスタートアップ企業と300超のビジネスプロジェクトをサポートしてきた経験もある。
今回シンガポールでのビジネスインキュベーションセンター設立は、宇宙に関連するビジネスアイデアを現実の事業に変えることと、ESAなどのビジネス関連者とシンガポールのスタートアップ企業のネットワーク確立を目指している。
調印式では、ESAイノベーション&ベンチャーオフィス長 Frank Salzgeber氏がオープニングスピーチをされ、今後のテクノロジー動向や新しいビジネスモデルなどについてお話をされた。
(オープニングスピーチをされたFrank Salzgeber氏、Photo by SUTD)
以前は夢やロマンで語られることが多かった宇宙だが、最近テクノロジーの進化、宇宙ビジネスのマーケット形成や関連法律の整備が進むにつれ、壮大なビジョンが少しずつ現実味が伴ってきた。また、これまで政府が主導してきた宇宙開発も、徐々に民間主導へと変わってきた。凄まじい速さで進化を遂げる宇宙ビジネス、これからはどのように変わっていくのか、ますます目が離せなくなった。
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