サイバーセキュリティ、課題は人材確保の難しさ

11月28日、日本クリエティブセンター(JCC)主催によるイベント「Protecting Society from Cyber Threat(サイバーの脅威から社会を守る)」がシンガポールで開催された。


PwC Consulting LLCのAmemiya Takashi氏とシンガポールのサイバーセキュリティ庁(CSA)のリム・ティアン・チン(Lim Thian Chin)氏とモデレーターを務めたS.ラジャラトナムインターナショナルスタディーズ(RSIS)の国家安全保障センターのベンジャミン・アン(Benjamin Ang)氏が、アジアのサイバー脅威、そしてインフラおよびIoT /モバイルアプリケーションに対する攻撃から社会を保護する方法についてパネルディスカッションが行われた。


イベント中は、日本やシンガポールのサイバー脅威の傾向やセキュリティ意識向上の必要性などについて熱く議論が繰り広げられたとともに、セキュリティ人材不足や人材確保の難しさなど防御する側の運用面の課題についても言及された。


その例として、シンガポールでは現在サイバーセキュリティに強いパイプを持つ韓国のリクルートエージェントを経由で優秀なエンジニアを確保している。シンガポールでの教育や生活環境を整え、エンジニア本人だけではなく、その家族たちも生活拠点をシンガポールへと移しやすいように工夫しているとリム氏が語った。そして、Amemiya氏もハッカソン*を経由で優秀な人材を集める企業もあると語った。


ハッカソン*:hackathon。ソフトウェアのエンジニアリングを指す「ハック(Hack)」とマラソン(Marathon)を組み合わせた言葉。ソフトウェア開発分野のプログラマー、デザイナー、プランナーなどがチーム作り、それぞれの技術屋アイデアを持ち寄り、マラソンのように数時間から数日間の与えられた時間に集中してサービスやシステムなどを開発し、成果を競うイベントのこと。


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