上空から地上までカバー、XAGが農業ロボットとスマート農業マネジメントシステムを発表

12月19日、北京でSmart Agriculture Conference (SAC 2020) が開催された。


XAGは中国、広州を本拠地とする、産業用無人機やスマート農業ソリューションにおけるリーディング・カンパニー。

Co-founderであり副社長であるJustin Gong氏は、カンファレンスの最初にSmart Agriculture POV Report 2020(グローバル戦略コンサルティング企業により出されたレポート)を慎重に詳述した。


今回このレポートで、デジタル農業、精密農業、スマート農業の定義が明らかになった。


・デジタル農業は、ビッグデータ、AI、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンなど、農業生産の計画、プロセス、結果をデジタル化する技術。


・精密農業とは、ドローン、ロボット、インテリジェント灌漑など、ITを利用して(農作物などを)精密に管理する農業技術。


・スマート農業は、デジタル農業と精密農業をベースにした、まったく新しい農業生産モードであり、エコシステム。人口爆発、気候変動、食料危機に対処するための新しい生産シナリオを作成する。


総合スマート農業システム構築のため、今回のSAC2020でXAGは

R80 農業用車両(XAUV™)、

自動操縦コンソール(XAPC™)、

スマート農業システム(XSAS™)を発表。

これらは、XAGの既存のドローンベースのソリューションを補完し、植え付けから種まき、管理、収穫までのすべての農業生産プロセスを自動化する。


XAUV™ R80 は自律型(人間が操作をすることなく自分自身で判断をして行動する)、多機能農場ロボット。サードパーティー製のペイロードに対応しており、平野と傾斜地の両方に対応する。80Lの積載容量に対応し、果樹園での農薬散布、野外除草、作物監視および農場輸送などのためにJetSprayer™やXIoT™などのさまざまな農業デバイスを搭載できる。


XAPC™は自動化されたステアリングシステム(操舵装置)で、トラクターや収穫機などの中~大規模の農業機械の操作精度とパフォーマンス向上のために設計されている。スマートフォンやタブレットに接続し、簡単なタブで準備すると、RTK高精度ナビゲーションネットワークにアクセスでき、操舵し、操作のスキップ、重複、作物の損傷を回避できる。


XAGスマート農業システムは、小規模農家や農場経営者に、種まきから施肥(肥料を与えること)、作物保護、収穫まで、きめ細かい生産管理ソリューションを提供。

シンプルなインターフェイスと豊富なツールキットにより、XSAS™は精密農業用デバイス、農業用IoTおよびAIを統合して、科学的を用いた作物シュミレーションモデルを構築し、農業ログをデジタル化し、季節内の作物成長目標を達成する。


平均年齢66.6歳と高齢化が進む日本の農業人口(農林水産省データより)。

このようなスマート農業システムの導入もこれから一般的になってくるかもしれない。


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