安全な距離を保つよう公園内をパトロール。シンガポールに4つ足ロボットが登場

5月8日からシンガポールの人気公園、Bishan-Ang Mo Kio Parkを4つ足のロボットがパトロールして話題。

THE STRAITS TIMES YOU TUBE より


知らずに出会ったら、びっくり、戸惑ってしまいそうだ。

犬っぽい形態のこのロボットの呼び名は”SPOT"。


シンガポールの国立公園委員会(NParks)とSmart Nation and Digital Government Group(SNDGG)は5月8日から共同でこの四つ足SPOTの試験導入を実施。

2週間、オフピーク時にBishan-Ang Mo Kio ParkのRiver Plainsセクションに3キロにわたってSPOTを配置する。


録音されたメッセージを発し、公園の訪問者たちに安全な距離を取るように注意を喚起するのがSPOTのお役目。


上記動画からもわかるが、GovTechが開発したビデオ分析できるカメラも搭載されていて、公園の訪問者数を推定できるようになっている。ただし、これらのカメラは特定の個人を追跡および/または認識することはできないので、個人データは収集されない。


SPOTはリモートで制御されるため、公園のパトロールに必要な人員を削減をできると共に、スタッフ、ボランティア、公園を訪れる人の物理的な接触も最小限に抑えられる。結果、ウイルスにさらされるリスクを低下させることができるのだ。

また、車輪ロボットと違って、4つ足でさまざまな地形にもうまく対応するため、障害物を効果的に回避して進み、公園内をパトロールできる。


経路内の障害物や人を検出する安全センサーが装備、内蔵されたアルゴリズムで近接1メートル以内の障害物や人を検知して衝突を回避できるSPOTだが、この試験導入中は少なくとも1人のNParks 職員が同行して、万全を期す。


今後この試験導入が成功したあかつきには、NParksは朝と夕方のピーク時にBishan-Ang Mo Kio ParkにSPOTを展開することを検討中。 またジュロンレイクガーデンズなどの他の公園にSPOTを配備する計画も検討するようだ。


現在、Bishan-Ang Mo Kio Parkのほか、チャンギエキシビションセンターのコミュニティ隔離施設にも試験導入されており、医薬品などの必須アイテムを患者に届ける役割も担っているSPOT。 今後もCOVID-19関連で様々な場面でお役目がありそうだ。

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